「人生が楽になる超シンプルなさとり方」 まとめ
- 2012/10/01
著者のエックハルト・トール氏は悟りの意識レベルにある人。
内容は、自我が生み出す思考や感情を観察して、あるがままに放っておきましょうという感じ。
以下少し要約して引用。
思考の観察
P17
思考は「ほんとうの自分」ではない、と認識すれば、「思考を客観的にながめられる」ようになります。すると、高次の意識が活動を開始します。
P18
どうすれば思考をコントロールできるのか?
できるかぎり、思考の「声」に耳を傾けることです。なん度もくりかえされるセリフには、特に注意を払いましょう。これが、わたしの言う「思考を客観的にながめること」です。「頭の中の声に耳を傾ける」とか、「思考を見張る」と、言いかえてもよいでしょう。
この声を聞く時には、あれこれ批判せずに、偏りのない心で聞いてみてください。批判するという行為も、「思考の声」に変わりがないからです。偏りのない心で聞いていると、「自分には、ひとり言をする『声』があって、さらに、それを聞き、観察している『ほんとうの自分』がいる」ということが、だんだんわかるようになってきます。この、「『ほんとうの自分』がいる」という感覚は、思考とは別のものであり、思考を超えた源泉から発せられているのです。
感情の観察
P28
くれぐれも、感情におどらされないよう、注意してください。感情は、あるがままにほうっておきましょう。そうすれば、感情そのものになってしまうことはなく、「感情を観察する人」になれるのです。
P43
どんな場面でも、自分の反応や、思考と感情の動きを観察して、「いま」に在りましょう。
感情的な痛み「ペインボディ」の観察
P98
わたしたちは、苦しみのほとんどを、自分でつくっているものです。これは、「すでにそうであるもの」に対する拒絶や、無意識のうちの抵抗が原因です。思考は物事に対して「決めつけ」をするものですが、すると必然的に、ネガティブな感情がわき上がってくるのです。
P99~P101
感情的な痛みには、「怒り」、「嫌悪」、「自己憐憫」、「罪悪感」、「憂鬱」、「嫉妬」などがあります。
からだに積もった痛みは、ネガティブなエネルギーのかたちで、心とからだにくっついています。これが、感情の痛み、わたしが「ペインボディ」と呼ぶものです。
ペインボディを「ほんとうの自分」だと思いこんでしまうというわなから抜け出すためには、ペインボディを観察することです。
自己防衛の観察
P33
あなたの周りには、「議論でいつも勝たなければ気がすまない人」がいませんか?
エゴは、自分の存在価値を、頭の良さで測っているので、考えが間違っていると証明されようものなら大変な事になり、消滅の危機にさらされてしまいます。
思考をアイデンティティ(自分らしさ)から切りはなしてしまえば、自分が正しいかどうかはどうでもよくなり、「絶対に自分は正しくないといけない」という強い感情を、抱くことはなくなります。考えや気持ちを明確に伝えることはあっても、攻撃的になったり、身構えたりすることはなくなるでしょう。
自分がわずかでも「自己防衛」していると気づいたら、注意しましょう。
P168
自分の言い分が攻撃された時に、いかに自分が防衛的になるか、または、相手の言い分に対して、いかに自分が攻撃的になるかを、観察してください。自分が自説に固執している、という事実を知りましょう。
過去と未来に照準を合わせていないかの観察
P43
自分がどれほど過去や未来に照準を合わせているかも、観察しましょう。
P45
「時間の概念」を手放そう
実用的な目的で時間を活用し(これを「時計時間」と呼ぶことにします)、用事がすんだあとには、ただちに「いまに在る」意識に戻る方法を、身につけましょう。こうすれば、「心理的時間」を、心に積もらせることはありません。「心理的時間」とは、過去と未来を、自分だとみなしてしまうことです。
目標を定め、それに向かって努力するなら、それは「時計時間」を使っていることになります。自分がどこに向かっているかを認識したうえで、「いま、この瞬間」に自分がとっているステップに、すべての意識を集中させている状態です。
一方、もしも幸せや、充実感や、立派なアイデンティティなどを求めて、ゴールだけに焦点を絞ると、「いま」を軽視していることになります。
P67
すべての瞬間に、過去を捨て去りましょう。わたしたちには、過去など必要ありません。現在に解決しなければならないことがあって、どうしても過去を参考にしなければならない時にだけ、そうしてください。
心の抵抗の観察
P136
人生には、たくさんのものが自分のもとに集まり、豊かになる上昇のサイクルもあれば、ものが衰え、失われていく、下降のサイクルもあります。下降のサイクルの時には、新しいものが誕生するスペースをつくるために、あるいは変容が起こるために、ものを手放さなければなりません。その時点で、ものに執着し、状況に抵抗すると、人生の流れに逆らっていることになり、苦しみが生まれます。
ひとつのサイクルの期間は、数時間から数年間に及びます。大きなサイクルの中には、さらに小さな複数のサイクルがあります。病気のほとんどは、わたしたちに不可欠な、低いエネルギーのサイクルに抵抗することによって、生じています。
P153
「手放すこと」は、人生の流れに身を任せ、「すでにそうであるもの」に対する心の抵抗を、捨て去ることです。
「心の抵抗」とは、思考の決めつけやネガティブな感情によって、「すでにそうであるもの」を拒絶することです。物事が思いどおりにいかない時、「こうでなければならない」という自分の要求や期待と事実とのあいだにギャップがある時に、この傾向は特に顕著になります。
「手放すこと」をおこなうのは、内面だけです。なんらかの行動をとって、状況を変えてはいけないという意味ではありません。
「手放すこと」は、「行動すること」、「変化を起こすこと」、「目標を達成すること」と、なんの問題もなく両立できます。
P162、P170
「手放すこと」をするための最初のステップは、まず、「自分が抵抗している」という事実に気づくことです。抵抗がわき上がってくるのに気づいたら、思考がどんな具合に抵抗をこしらえているかを、観察してください。思考が状況、自分自身、他者にレッテルを貼っていくプロセスを、観察するのです。次に、感情エネルギーを感じましょう。自分が抵抗していくプロセスと、それにともなって発生するネガティブな感情をきちんと観察すれば、それがなんの役にも立っていないということが、はっきりとわかるはずです。
「手放すこと」とは、どのような行動も、感情的な反応にならないということです。
- 関連記事
-
- 「Dissolving the Ego, Realizing the Self」 まとめ
- 「ビュイックドライバー」 まとめ
- 千さんのアカシックセミナーに行ってきた。(2回目)
- 千さんの金運セミナーに行ってきた。
- 「ニュー・アース」 まとめ
- 千さんの個人セッションを受けてきた。(2回目)
- 「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」 まとめ
- 「人生が楽になる超シンプルなさとり方」 まとめ
- 千さんのアカシックセミナーに行ってきた。
- 千さんの体外離脱セミナーに行ってきた。
- 「光の超12日間」 まとめ
- 千さんのヒーリングを受けてきた。
- 「わたし 真実と主観性」 まとめ
- 「パワーか、フォースか 人間のレベルを測る科学」 まとめ
- 「あるがままに ラマナ・マハルシの教え」 まとめ