「富の福音」(アンドリュー・カーネギー) まとめ
- 2014/02/14
アンドリュー・カーネギー(1835-1919)とはアメリカの鉄鋼王と言われている人で、現在価値で30兆円の資産を築いた人。(現在の資産世界一は7兆円位)
以下は要点のまとめ。
P13
貧しい家庭に育ったカーネギー少年が、最初に人生の指針としたのは、「私は何をしたいのか?」ではなく、「自分のできる仕事は何か?」であった。
P19
貧困を社会からなくそうという運動は、正直や勤勉、克己心など、人間社会の美徳を生み出す基盤を、根底から破壊することになりかねない。
P40
君たちが社会の下積みになっているのは、君たちが無能だからだ。上に上がりたければ、自分に何ができるかよく考えて努力をすることだ。
P49
個人主義、私有財産、富の貯蓄、自由競争は、さまざまな試行錯誤の結果到達した高い価値を持つ法則であり、社会にもっとも多くの果実を生み出すことのできる確実な法則なのである。
P60
慈善と称する行為のほとんどは、それを受ける人の遊び癖を助長し、泥酔を励まし、怠惰を奨励しているのと変わりはない。
P66
貧しい人たちに生活のための資金を毎週、あるいは毎月与えて、彼らに安心感を与えれば、その結果どのようなことが起きるだろうか?彼らは与えられた援助に感謝し、生活に希望を持ち、技術を習得し、より高い生活のレベルに達するように、喜んで力いっぱい働くだろうか?残念ながら、人の性質は、そのようにはできていない。彼らはたちまちのうちに、汗を流して働くことを好まなくなり、怠惰に時を過ごし、わずかな収入を生活のためではなく飲酒や賭博に消費し、ただ援助の額の少ないことに不平を述べたてたりするようになるだけなのである。他人の援助を頼りにすることを恥としない人たちは、社会に甚だしく害毒を流す存在なのである。依頼心が強く、自分の生活が成り立たないのは、他人の責任だとするような人たちを助けるべきではない。
P105
金品を恵む場合は、受け取る者の境遇、性行、不幸の原因等をよく確かめ、補助を与える場合は、彼らがまず、己を助けるための努力をいとわないことを確認しなければならない。
・生活保護受給者。月26万ももらっても感謝ではなく「足りない、もっとよこせ」となってしまう。
・「子供たちのため」と言って子供たちの世代が払う事になる税金を食いつぶしている。人間は自分にとって気持ちのいい言い訳を作るのがうまいので、そういう言い訳が通用しなくなるように事実を直視していかないといけない。
・養育費は父親に払わせた方がいい。子供の責任を取らない男の子供を税金を使って支援すれば、そういう男ばかりが増えてしまう。
パートで月10万でも稼いで身分相応に暮らせば、子供にも親本人にもはるかに良い影響がある。社会保障制度が社会に与えている害は計り知れない。
問題はうつ病ではなく、何かと理由を付けて楽な方に流れる人間の性質。
働かなきゃ死ぬという状況になったらほぼ全員が働くだろうから「働けない」のではなく働く気が起きないだけ。働く気を起こさせるには、空腹・寒さ・死の恐怖・周囲の目などで働いた場合以上の苦痛を与えて働いた方が楽と認識させるしかない。と言っても外部から何かする必要はなく、餌を与えずに放っておけば自然に働く。
極まれに本当に働けない状態の人もいると思うが、それまで貯金をしてこなかったならそれまでの無駄遣いを悔やんで死んでもらうのが一番いい(実際には食べ物はいくらでも捨ててあるので好き嫌いを言わなければ餓死するような事はない)。自分の責任で死に向かってる人に他人が干渉すれば問題は何倍にもなってかえってくる。その責任(1000兆円)をすべて子供たちの世代に押し付けてるのが現在の社会保障制度。受益した人がいれば必ずその分だけ誰かがただ働きしなければならない。子供たちの世代は生まれた瞬間に1人当たり3000万円以上のただ働きが確定している。

これは少子化にも大きく影響している。3000万円のマイナスを帳消しにするには、子ども手当てを月10万にして25歳まで払えばいい(財源は年金や医療保険をなくせばいい)。
■生存権
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」(国家にそうさせる義務があるとは明記されていない。あくまで努力目標。)
これは単に自力で生存してもいいというだけで、他人に助ける義務が生じる訳ではない。生存権を守るのは自分の努力と明記されている(「国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」)。
■労働基本権
「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」(こちらには、はっきりと義務と明記されている。なので働かない者は強制的に働かせないといけない。)
昔は働かなかったら怠け者と言われて自分が損するだけだから、うつ病というのがなかったんだと思う。今はうつ病と言えば働くのが免除されてお金ももらえて自分や周囲に対しても「うつ病だからしょうがない」と言い訳が効く。うつ病は薬を売るために人間のそういう性質に病名を付けただけでそういう病気自体が存在する訳ではない。
昔はなかったのに何で急に増えたかは↓を見れば分かる。



まじめに働く納税者より生活保護の方が生活レベルが高いのが問題。まじめに働く人が報われる社会にした方がいい。

老害にできる最高の社会貢献はできるだけ早く死ぬ事。そうじゃない社会にした方がいい。

この問題の唯一の解決策は「自力で生きられない人を助けなければいけない」という強迫観念を捨てる事。自然の状態にしておくのが一番良く、それを変えようとすれば問題が大きくなるだけ。人間が死ぬのは当たり前で、すぐ死んでも30年長く生きても大した違いはない。働かない人間を30年生きさせると、200万x30年=6000万を子供たちの世代が払う事になる。
大事なのは「公平性」、「効率性」と「最大多数の最大幸福」。余計な事をすれば余計なコストがかかり、全体での幸福の総量が減る。また、安易に支援すれば本人が努力しなくなるので、それによっても幸福の総量が減る。子供たちの世代は税金を月10万位余分に払わないといけない。自分がそうだったらどんな生活になるか考えてみるといい。安易に社会保障などで誰かを助ければ、それ以上の死人が出て幸福の総量が大幅に減るのが分かる。世代間搾取をなしにして考えても、社会保障費の分だけ経済を圧迫して失業者やホームレスが増えて弱者の苦しみが増えるだけ。目先の感情論で判断せずに、全体の利益が増えるのか減るのかを冷静に考えた方がいい。
あと大事なのは最低賃金をなくす事。最低賃金は何の能力もない人や老人に死ねと言ってるのと同じ。時給200円でも月5万になるので十分暮らせる。時給200円の労働力が確保できれば新しいビジネスが生まれて雇用創出になるので富の総量が増える。
炊き出しは、塩を振ったおにぎりと、マルチビタミンサプリメント1粒(5円)だけでいい。あまり豪華に作っても自活出来る人まで来てしまい、浮いた金はパチンコに使うだけなので意味が無い。安易な支援は本人の怠惰さと浪費癖を助長するだけ。お金がないのは本人の内面の問題なので本人にしか解決できない(アフリカを見ればよく分かる)。毎月20万与えれば解決したように見えるかもしれないが、霊的な見地からすると本人の成長の機会が失われるだけで害にしかならない。
まとめると社会保障はテントと寝袋とボランティアによる炊き出しだけでいい。毎日キャンプして遊んで暮らせばいいと思う。
- 関連記事