「セスは語る」＆「個人的現実の本質」まとめ

2016/09/04

セスと名乗る存在をチャネリングした本。

要点まとめ

「セスは語る」

P67
感情を抑制することは基本的に不可能であり、望ましくない。

P96、P101、P109
頭が北向きになる状態で寝るように勧めている。

P117
今回の転生でのあなたの行動がその前の転生に起因しているとか、過去世で罪を犯したために今世でその報いや罰を受けることになるとする推測は正しくありません。すべての転生は同時進行しているのです。

P147
災いばかりに思考や感傷をめぐらしていると、そうした思考は極めて忠実に、現実において再現されることになってしまうのです。

P197
一単位の長い眠りよりも、短い眠りを二単位とるほうがよいのです。睡眠前に適切な暗示がなされていれば、ほとんどの人が一単位三時間の睡眠を二単位とれば充分のようです。この場合の暗示とは、肉体が完全に回復することを保証してあげるという性質のものです。

一日に、量の多い食事を三度とるよりも、何度も軽い食事をするほうが実際は好ましいように、過度に長い睡眠をとるよりも、短めの睡眠のほうがより良い効果をもたらします。

理想的には一単位五時間の睡眠が、睡眠の効果を最大限に引き出すことができ、それより睡眠時間が長くなると、何時間眠っても同様の効果はまったく望めなくなります。それ以上の睡眠が必要な人なら、加えて二時間の仮眠をとられるとよいでしょう。その他にも、一単位四時間の睡眠に加えて二度の仮眠をとるという非常に効果的な方法もあります。適切な暗示が与えられていれば、現在睡眠に費やしている時間の半分で体は回復します。いずれにしても八時間から十時間という連続した時間を不活発な状態にあてるよりも、活発な状態にあてるほうが、物質的肉体ははるかによく引き締まり、効率よく機能します。

睡眠時間の総計は六時間から八時間あれば充分です。ただし、この六～八時間を、連続して一度に眠らないことが大切です。肉体的活動のない時間が六～八時間を越えた時点で、睡眠の効果は薄れ、好ましくない状態が生じ始めるのです。

目が醒めた直後には、軽い食事をとるようにしましょう。

食物の摂取は、眠っていない時間だけに限らず、二十四時間のなかで割り振られるべきなのです。もし、わたしが提案させていただいた睡眠のパターンを取り入れられた場合、あなたがたは夜の時間帯にも食事をとることになりますが、その場合それぞれの食事での摂取量は、現行の「三食」で一回に食べているよりはるかに少ない摂取量になります。少量をより頻繁に摂取するほうが、肉体、心、精神のどの観点からも利点が大きいのです。

P327
憎しみはあなたがたを制限し、知覚をどんどん狭めます。すると憎悪の対象がいよいよ増えていくばかりで、あなた自身の体験にも憎むべき要素を次々呼び入れてしまうことになります。問題はその感情なのであって、その感情を喚起させた原因であるかのように見える誰かではないのです。あなたがたが憎む代わりに愛、健康、そして「ただ在ること」の感覚を拡張すれば、そうした資質をみずからに引き寄せることになります。それは「あなたが意識の焦点を合わせるものが、あなたの体験するもの」だからです。

憎しみを抱く人は必ず自分の正当性を信じています。自分が善であると信じるものに対しては、決して嫌ったり憎んだりすることはありません。たとえ当人は問題の憎しみに関して自分が正しいと信じていても、やがて憎悪自体がはなはだ強力な主張と化すようになり、憎しみそのものが唯一の破壊要因であることを本人が学ぶまで、それはいくつもの転生のあいだ憑いてまわることになるのです。

P424
「過去」には、無数の存在の仕方があります。あなたがたは、そのうちひとつの確率的偶然の過去を経験されてきたにすぎません。嫌な思いを残した特定の出来事が、あなたの過去にあったと仮定いたしましょう。その出来事をただ頭から払拭するのではなく、それを別のもっとためになる性質の出来事に、頭のなかで置き換えてみます。あなたがたが新たに選択した出来事は、自動的に確率的偶然の出来事となります。それは、あなたが体験することを選択しなかった出来事ですが、実際に起きている出来事なのです。

P435
個々の思考上の行為は現実であり、その責任があなたにあることを理解する必要があります。例えば悪魔の存在を信じている限り、あなたは自分にとって充分現実味のある、リアルな悪魔を創り出すことになります。その悪魔は、あなた以外に同様に悪魔を作り続けている人にとってもリアルなものとなります。悪魔はそうした人からエネルギーを授かるため、悪魔そのものが一定の意識をもつようになります。しかし、その存在を信じない人々に対しては、力を行使したり実体として現れることはできません。すなわち、悪魔は誇大妄想であると言えるのです。地獄の存在を信じている人は、自分の思惑通りに地獄を経験することができます。

魔物や悪霊は、自分自身の信念から創り出さない限り、存在いたしません。

P645
キリストは磔（はりつけ）にはなっていません。人身御供（ひとみごくう）に選ばれた男は薬を飲まされており、自分がキリストなのだと言い含められていました。身代わりの男はそれを信じこみました。その男を指し示したのはユダでした。ユダはその陰謀を知っており、本物のキリストが捕らえられることを恐れていたのです。

P734
感情が自分自身の一部として存在していることを、まず認めてあげねばなりません。そうした感情を口頭で、何でもあなたが選択したやり方で可能な限り伝えるようにしてください。怒りは意思伝達のための手立てとして使ってください。そうすることで、しばしば思いもよらなかった有益な結果へと導かれます。

「個人的現実の本質」

P35
自分の問題をチャレンジと見なせば、ずっと良い結果を得るでしょう。

P60
あなた方が肉体を持ってこの世に存在しているのは、自分のエネルギーが感情や想念に変換され、すべての経験を引き起こしているのだということを悟り、理解するためです。それ以外の理由はありません。

あなたの観念が自動的に、あなたにある方向性をもって感じさせたり考えさせたりしているのです。感情が観念についていくのであって、逆ではありません。自分自身の観念に気づいてください。あなたが事実として受け入れているどんな考えも、あなたが抱いている観念だということを知る必要があります。そして次に、「たとえわたしが信じていようと、必ずしもそれが事実だとは限らない」と言ってください。わたしはあなた方に、本質的な制限を意味する観念をすべて無視するようになってほしいのです。

P144
似たような考えを持つ人々はお互いに観念を強化し合っています。突然あなたが観念を変えたとき、あなたはもうその集団の中で以前と同じ位置にはいません。それはたとえば、ダイエットを気にしている人が急に減量を決意すると、なぜ家族や友達から反感を買うことがあるのか、またなぜ新たな決意をする人が仲間の嘲笑によってとまどうことがあるのか、といったことを説明しています。病気の人が観念を変えることによって回復しはじめたとき、もっとも大切な味方だった人が急にうろたえはじめ、あなたが病気で深刻な状態にあるのだという「現実」を思い出させようとするのを見て、当人はひどく驚くかもしれません。そういう人々はあなたの経験から手を引くか、あるいはあなた自身が自分の経験から彼らを外すことになります。

P157
「疲れた」というとき、身体に対して自動的にまったくその通りの作用を及ぼすのです。では疲れていると感じたらどうしたらいいのでしょう？「身体はいま休息しはじめ、元気を回復しつつある」と言ってください。もちろん状況が許すのなら、横になるなり、何か適当と思われる調整をして身体を休めるのがいいでしょう。

P163
健康を害することはないと信じていれば、病気に罹ることはありません。これはまったく現実的なことです。あなたにはエネルギーと生命力に満ちた身体全体の意識があり、それはどんなアンバランスをも自動的に正します。その身体の意識には、あなたの意識的な観念もまた作用しています。筋肉は、あなたが筋肉に告げることをそのまま信じます。身体のどんな部分もすべてそうです。

P166
心の中であるいは声に出してゆっくりと「オーーーームーーーー」と言うと、全体的な身体の調子を向上させるのに役立ちます。その音にはエネルギーと健全さに向かう本来の勢いが宿っているのです。

P177
自分は心臓が悪いと思っている人は結局、自らの心配によって身体の無意識的なシステムの機能に影響を及ぼし、その観念が調べられなければ心臓は害されるでしょう。自分が元気だと思っていれば病気にはなりません。

P287
身体に備わっているのは地球に由来する成分を処理する力です。「人工的な」薬物を多量に摂取すると、身体は吸収しきれず、生物学的な錯乱状態に陥ります。

P311
音楽は身体の細胞を活性化させ、内なる自己のエネルギーを刺激し、意識を自己のその他の部分と結びつけるように促します。

夢はもっともすばらしい天然の療法の一つであり、内なる宇宙と外なる宇宙を結びつける貴重なあなたの財産といえます。

セックスもまた、健康にいい天然の療法の一つです。

P329
苛立ちを感じたら考えをただちに愛と光に向けるようにと指示する本を読むと、困ったことになります。そのような練習をしても自分の自然な感情をもっと恐れるようになるだけです。不愉快な感情が湧くのを感じたら、少し時間をとってその源を見極めましょう。心の底に押しやったり、無視したり、あるいは良い考えだと思うものに入れ替えようとしてはいけません。まずは現実の自分の感情に気づくことです。時間をかけて自分の観念に気づくようになっていくほど、観念がどのように自動的に一定の感情をもたらしているかがわかってきます。あなたが感情の自由な流れを妨げなければ、感情は常に意識の中の観念へとあなたを連れていくのです。

心の健康とはいつも陽気で意志が強くて親切で、けっして泣いたり落ち込んだりしないことだ、とあなた方は思っているかもしれません。でもそう信じているとまったく自然な人間の経験次元を否定したり、心も身体も浄化してくれるはずの感情の流れを妨げたりしかねないのです。自然な感情を絞め殺そうとすれば、必ず甚大な被害をもたらします。原因はその観念自体であり、感情ではありません。

正常な攻撃性は基本的に自然なコミュニケーションの一つです。相手の非や逸脱を伝える方法であり、したがって暴力を引き起こすのではなく、防ぐための手段なのです。動物の場合、自然な攻撃性を程度に応じて姿勢やしぐさで示し、そのようにコミュニケーションをとることで相手との関係を知るのです。その攻撃的行動によって戦いが回避されることの方がずっと多いのです。

P379
食べ物は汚染されていないほど好ましいでしょう。でも日常とっている食品を処理する知恵が自分の身体にはないと信じていたら、好ましいとはいえません。

P421
一度に6時間の睡眠をとること、まとめてそれ以上はとらないことを勧めます。それでもっと休みたいと感じる場合は昼寝を加えてもかまいませんが、長くても2時間にします。多くの人々は5時間きちんと眠り、必要に応じて昼寝をすればもう充分だということがわかるでしょう。けれども理想的なのはまとめて4時間眠り、あとは自然に思える昼寝で補うことです。8時間あるいはそれ以上の睡眠は有益ではないし、自然なものではありません。

身体そのものは8時間よりずっと少ない睡眠で物理的に休まって元気を回復するし、筋肉は5時間後には動きたがります。

P452
自分には特定の能力があると、いま強く信じると、それが過去に伝わり、「その能力が現在に現れるために必要であったはずの変化」がその過去の時点において生じるでしょう。今日あなたが観念を変えると、自分の過去をもプログラミングし直すことになります。

P464
あなたが感じているどんな才能も、開くと決めればそれだけで開花します。決めるというその単純な行為が無意識のメカニズムを活性化させるのです。

P479
煩わしい制限から自分を解き放つには、現在において過去を新たに再構成することです。自分が達成したことだけを見つめ、過去を組み立て直してごらんなさい。望んでいるものの証をポジティヴな経験という観点で自分の内部に探さなければなりません。過去を使って自分の限界を強化したり、過去に誤りを探すのは無駄なことです。どんな欠乏にも不足にも目を向けず、望みにだけ集中することです。

P513
身体的な面から見れば、あなた方に特定の栄養素が必要だというのは事実です。ただ、その仕組みの範囲にはかなりの遊びがあります。すなわち、生体組織自体に「代用品」で間に合わせる驚異的な能力があるのです。健康を信じることは、「粗末」な食事内容をもびっくりするほど有効に活用する働きがあります。これを食べるとあの病気になると信じ込んでいたら、本当にその通り作用します。また、このビタミンがあの病気を予防するようだと信じているあいだは、もちろんその観念の枠組みの中で作用することになります。

P516
うまくいったときのことを思い出せば、たとえほかに何もしなくても、ひとりでに建設的に運びます。そのようにポジティヴな部分に意識の焦点を当てると、あなたのエネルギーが自動的に問題から離れます。そして他の経験レベルでのふさわしい行動を思い起こさせるので、あなた自身の価値やパワーの感覚が強められます。

P544
身体には身体としての統合性があり、たいていの病気は単にバランスが崩れたことを知らせる自然な合図にすぎません。つまりあなたが耳を傾け、それに従って内側を調整すべきだという身体からのメッセージなのです。こうした調整が常に外部からなされてしまうと身体に備わる一貫性が危うくなり、身体と心との深い結びつきが乱されます。そのうえ身体の自然治癒力が鈍化します。

P557
自ら選ばなければ災害で命を落とすことはありません。偶然の事故や災害はありません。どんな場合であろうと死の準備ができていない人が命を落とすことはないのです。

常日頃から無意識の予知を使おうと心がけていれば、いざというときそれが自分を助けたり、巻き込まれない選択をするために役立つでしょう。

P603
あなた方はよく想像力を不注意に使って「ネガティヴ」な状況を長引かせます。けれども想像力をできるだけ建設的に使えば、過去、現在そして未来を変えることができます。試しに今、あなたが満足している状況を自由に想像してごらんなさい。その想像の世界は本当に存在しているのだということを、理解する必要があります。そのようなワークをすることは自動的にあなたの身体、心、精神をある程度まで若返らせます。そしてあなたの知っている事実の世界の中であなたにとって可能であれば、あなたが想像したものと同等のあらゆるものを引き寄せはじめるのです。

P646
普通の感覚のコミュニケーションに自然に正直に従えば、あなたの問題の多くが解決されるでしょう。暴力を引き起こすのはコミュニケーションが抑圧されたときだけです。自然な愛の力があなたの内にくまなくあります。そして普通のコミュニケーションが常に、仲間の人間たちとのよりすばらしい接触をあなたにもたらすようになっているのです。自分を愛し、自分に正当な敬意を表してください。そうすればほかの人々に公正に対処するでしょう。