ラメッシ・バルセカール 2冊 まとめ【非二元】
- 2017/09/02
要点まとめ
「誰がかまうもんか?! ラメッシ・バルセカールのユニークな教え」
P72
意識が存在するすべてです。意識は、それ自身の中に映像を創造するのです。映画はスクリーンがなければ、そこにあることはできません。ですから、スクリーンが現実で映画は現実ではありません。意識が現実です。あらゆるものは現象で、人間はその現象の一部です。現象の機能とは、夢のようなものです。
P98
目的は何もありません。それは娯楽です。もし映画がすべて善人の登場人物だけでできているとしたら、誰が観に行くでしょう? あなたが映画を観に行くのは、それが面白いからです。英雄がいて、悪漢がいます。ですから、神の映画においても、彼は英雄と悪漢を創造し、恋愛物語、悲劇、喜劇を創造します。神、つまり意識は、映画のために脚本を書き、映画を製作し、映画を演出し、映画の中のすべての登場人物を演じています。そして、彼は一人一人の登場人物に起こることを苦しみ、そして楽しんでいるということです。意識が映画を作り、意識が映画を観ています。登場人物は映画の終わりに何が起こるか知りません。ただ、自分は登場人物にすぎないと理解した登場人物は、もう何も気にしないということです。
P195
賢者は、自分が行為の結果をコントロールできないことを確信しています。人にできることは、自分の注意を手元の仕事に集中することだけです。その結果、考えることや心配に邪魔されることなく、自分の能力の最善を尽くしておこなわれる仕事は、肉体的疲労も少なく、ほとんど精神的ストレスもなく、自然にいちばんいい状態で遂行されるのです。
P204
一日の終わりに、行為が起こったままにすべての行為を分析してみると、いくつかの思考がやってきて、あなたはそれに何のコントロールもできなかったことに気づくでしょう。そこには思考の連続がありました。脳は、あなたがコントロールできないさまざまな状況に従って、これらの思考に反応しました。
一日の終わりに分析して、自分はコントロールできなかったという結論に達するのです。思考が起こった、あるいは、あなたは提案とか何かを聞いた、何かを見た。脳は、見られたり、聞かれたり、考えられたりしたことに反応したのです。あなたはこの分析を自分のどんな行為にも使うことができます。そして、一日の終わりに、自分の個人的な体験から、それは「自分の」行為ではなかったことを見いだすのです。行為を分析することが、あなたがする必要のある唯一のサーダナ、すなわち修行です。
あらゆる人間は、源泉が使うプログラムされた道具やコンピュータです。遺伝子と条件づけが、私がプログラミングと呼んでいるものです。源泉が望む行為をもたらすために、源泉があなたに思考を送ると、脳はその思考に反応し、プログラミングに従ってアウトプット(出力)します。あなたは、この出力は「自分の」行為だと言います。でも、一つ一つの行為を分析すると、あなたはどんな行為も「自分の」行為ではないという結論に至ります。
P213
一日の終わりごとに自分の行為を分析するにつれ、行為が起こっているときに、それらがただ起こっていることを観照しているのを、あなたは見いだすでしょう。しばらくすると、何かをしている最中に、何であれ何もやっていないということに、あなたは たまたま気づくでしょう。というのは、あれこれのものごとはただ起こるからです。
P268
機能する心は、現在の瞬間に働く心です。瞬間にいる機能する心は、ただ仕事をすることだけに関心があります。機能する心は、結果に関心がありません。成功するかどうか、期待したお金が儲かるかどうかを心配するのは、考える心です。考える心はエゴであり、期待です。ですから、考える心はいつも過去か未来に生きて、決して現在の瞬間にいることはありません。
P269
この理解が何を生み出すのかといえば、結果が自分にコントロールできないとわかって、考える心が機能する心を妨害することがますます少なくなる、ということです。そして、もし考える心が機能する心を妨害することが少なくなれば、そのときには機能する心は明らかにもっと能率的になります。そして、もし機能する心が能率的になれば、あなたの仕事ももっと能率的になります。そして、あなたの仕事がもっと能率的になれば、あなたの報酬ももっと増える傾向になるのです。
P278
心の平和は、それを求めるのをやめて、ものごとを起こるがままにするときにのみ生じるのです。
何かをしなさい。自分の生活費を稼ぐ目的で何かに従事しなさい。何かをして、考える心よりも機能する心に機会を与えなさい。
P298
行為者という感覚なしに続けられる普通の日常生活が、突然の悟りが起こるための、可能なかぎりいちばんよい下準備です。
P324
存在するすべては意識である。
起こることはすべて神の意志である。
行為は起こるが、個々の行為者はいない。
人は自由意志をもっていない。
P339
霊的探求とは、個人的行為者という感覚を取り除くプロセスである。
サーダナ(霊的修行)。それは悟りという目標を先導するかもしれないし、しないかもしれない。その目標が起こるかどうかは、その探求者の運命による。もしサーダナが起こるなら、起こるままにしておきなさい。伝統的サーダナは、瞑想、ヨーガ、無私の奉仕である。ある肉体精神機構は、あるタイプのサーダナをやるようにプログラムされているが、別のタイプのサーダナをやるようにプログラムされていないかもしれない。ラメッシが勧める唯一のサーダナは、行為の分析、または調査である。
「意識は語る ラメッシ・バルセカールとの対話」
P111
悟りが意味することはただ、個人的行為者という感覚が消えることだけです。すべての行為は全体性の行為として見なされます。
P136
脳は自力のない物質です。脳はどんな思考も作り出すことはできません。脳は外から来る思考に反応して、巻き込まれるだけです。
P156
私たちは不安定さといっしょに生きなければなりません。私たちは変化といっしょに生きなければなりません。人生は変化にもとづいていることを受容することが、前進するための大きな一歩です。
P285
怒りがわき起こるのは垂直的出来事です。あなたはそれをコントロールできません。思考や感情がわき起こることは、あなたのコントロールを超えています。それは外側からの出来事です。その思考、あるいは怒りの感情はわき起こる何かであり、悟っていようとそうでなかろうと、それに対してあなたは何のコントロールもできないのです。
悟りのあとも、その肉体精神機構は肉体精神機構であり続け、それは自分自身の自然の特徴に従って、外側の思考や出来事に反応します。でも、その反応がわき起こる瞬間に、それは観照され、切り離されます。水平的に巻き込まれることがないのです。
欲望は消えません。思考、感情、欲望、それらはただ起こります。でも、それらは受け取られません。何が起こっても、それが観照されるとき、それはただ消えます。でもその思考、感情、欲望が起こることは、その肉体精神機構のコントロールを越えた何かです。心の性質はそれを「受け取る」か、それに巻き込まれるかのどちらかです。でも、「自分」がそこにいないときは、それが起こることが観照され、そしてそれが消えていきます。
P341
何十億というすべての人間機構は単なる道具であり、それを通じて神、全体性、意識が機能しているのです。何であれやっていることを、自分がやっていると思うことが幻想です。
P475
人が一番安定するのは、ストレスなく流れることによってであり、それはイエスの教義、「明日のことを思いわずらうな」、「額に汗して働け」と同じです。
心配を止める唯一の方法は、変化は人生の基本で、私たちは常に自分が好きな何かをもち続けることはできないという、正しい理解を通じてです。私たちは人生の中の受け入れ難いかもしれない物事を、受け入れる覚悟をする必要があります。
P560
思考は外側からあなたの脳に入って来るのです。あなたはあるときはAの道を選び、あるときはBの道を選ぶのです。なぜなら、そのとき思考がやって来て、その選択をするからです。あなたは思考を意図することはできません。何であれ起こることになっていることが、起こるのです。
P564
ただこう言うほうがいいのです。「待って、何が起こるか見てみよう」。
P571
もしこれがただすべて起こっているなら、そして私にできることは何もないなら、どうして私が心配すべきなのでしょうか? どうしてただ落ち着いて、物事が起こるままに、ただそれを観照していないのでしょうか?
P620
最終的な悟りとは、どんな個人の変容でもなく、意識が非個人性に変わる変容です。悟りに到達する個人はいないという理解が訪れるのです。それゆえ、人ができることは、ただ自分のやるべきことをやり、何であれ起こるがままにすることです。
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