「メガビタミン健康法」
P53
鉄不足の症状は次の通りです。
・イライラしやすい、集中力低下、神経過敏、些細なことが気になる
・立ちくらみ、めまい、耳鳴り、偏頭痛
・節々の痛み(関節、筋肉)、腰痛
・喉の違和感(喉が詰まる)
・冷え性
・朝なかなか起きられない、疲れ
・出血(アザ)、コラーゲン劣化(肌、髪、爪、シミ)、ニキビ、肌荒れ
・不妊
・レストレスレッグス(RLS:むずむず足症候群)
・やたらと氷をガリガリ食べる
P56
マグネシウムは体内の300以上の生化学反応に必要な補因子で、正常な筋肉と神経の機能を維持します。また心臓のリズムを安定させ、健康な免疫システムをサポートし、骨を強く保つために必要とされます。
マグネシウムが不足すると、心臓病、糖尿病、がん、脳卒中、骨粗しょう症、関節炎、喘息、腎結石、偏頭痛、月経前症候群(PMS)、足や瞼のけいれん、こむら返りなどを引き起こします。
P57
マグネシウムは魚介類、海藻類、ナッツ、小麦胚芽、全粒粉に多く含まれ、ココアにも含まれています。
「エプソムソルト」という入浴剤では、マグネシウムが肌からも吸収されます。
P145
ビタミンDは、免疫系の暴走であるサイトカインストームを避ける働きを持ちます。免疫には、生まれながらに備わっている自然免疫と、病原体や毒素などの異物と接することにより得られる獲得免疫がありますが、ビタミンDは両方の免疫系にプラスの作用をもたらします。
P174
マスクをすることで酸素摂取量が低下し、嫌気性解糖が優位になります。そこから様々な他の病気のリスクが高まります。発がん性も高まるのです。
「若さを保つ栄養メソッド」
P29
酸化と並んで老化を促進する要因となるのが「糖化」です。酸化は「体のサビ」と呼ばれる一方、糖化は「体のコゲ」とも呼ばれます。糖化は、余分な糖質が体内のタンパク質などと結びついて変性し、細胞などを劣化させるAGEs(糖化最終生成物)をつくり出す反応です。
糖化を阻止するために最も確実なのは、精製された糖質、つまり砂糖、小麦、白米を控えることです。お菓子や甘い清涼飲料水などは急激に血糖値を上げますが、これが糖化の元凶です。
P45
ほとんどの人は脳卒中家系、心疾患家系、糖尿病家系、がん家系など、遺伝的弱点を持っています。たとえそうであっても、若いうちから積極的に高タンパク/低糖質食+鉄+メガビタミンを実践すれば、病を避けることができます。つまり、家系に病気がちな傾向がある人は、先天的に病気のリスクがあるのではなく、先天的にビタミンをメガ量(たくさん)必要とする体質である、と捉え直せば良いのです。
P59
プロテインやサプリメントは現代の英知です。タンパク質はプロテインから、ビタミン・ミネラルはサプリメントから摂ることが賢明です。
P80
セレンには優れた抗酸化作用があり、老化予防やがん抑制、動脈硬化を防ぐ効果があります。セレンは抗酸化物質のひとつである「グルタチオン・ペルオキシダーゼ」を合成するために不可欠なミネラルです。
P84
クロムは、主に体内で糖質や脂質の代謝を助けるミネラルです。糖尿病の場合、ブドウ糖を細胞内に引き込むサポート役を担う「GTF(Glucose Tolerance Factor):耐糖因子」という物質が不足しますが、それを防ぐためにはクロムが必要です。クロムは「わかもと」や「エビオス」などのビール酵母に多く含まれています。
P93
マグネシウム欠乏による症状
・不安神経症、パニック障害、うつ病
・偏頭痛、疼痛(とうつう)
・肩関節石灰沈着症(肩や腕の痛み)、腰痛、ぎっくり腰
・高血圧、脳卒中、頭部外傷や脳外科手術のダメージ
・高コレステロール血症
・肥満、メタボリック症候群、糖尿病
・PMS(月経前症候群)、月経困難症、多嚢胞性卵巣症候群
・不妊症、子癇(しかん)
・脳性麻痺
・骨粗しょう症
・腎臓結石(カルシウム結石)
・気管支喘息
・パーキンソン病
・アルツハイマー病
・慢性疲労症候群、線維筋痛症
・化学物質過敏症
・がん
P146
抗酸化作用・美容効果のお勧めサプリメント
NAC(N-アセチルシステイン)(摂取1日の目安:1000~2000mg)
NACは活性酸素から体を守る「グルタチオン」の合成に必要なアミノ酸のひとつです。グルタチオンとは、システイン、グリシン、グルタミン酸という3つのアミノ酸が連なったペプチド(化合物)です。グルタチオンそのもののサプリメントもありますが、体内で合成したほうが効率的ですので、プロテインとNACを摂ることをお勧めします。

R-リポ酸(摂取1日の目安:200~400mg)
ATPの生成には必要不可欠な栄養素です。抗酸化物質を還元・再生させるという働きも持っています。
還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)(摂取1日の目安:100~200mg)
非常に優れた抗酸化物質です。酸化したビタミンC、ビタミンEを還元して元の力に戻す役割があるのです。
アスタキサンチン(摂取1日の目安:6~12mg)
一重項酸素を除去する力はリコピンの1.6倍、β-カロテンの4.9倍、過酸化脂質を抑制する力はビタミンEの千倍ともいわれています。
ケルセチン(摂取1日の目安:800mg)
主にビタミンCの働きを助けます。血管をしなやかにするほか、活性酸素によるダメージを防ぐ抗酸化作用、そして抗炎症作用も期待できます。
P165
強迫症状は最重度の鉄・タンパク不足をともなっています。強迫性障害にはナイアシンアミドが有効です。
P175
不安、抑うつ、不眠がある場合は、ナイアシンアミドが有効です。
P204
プロテイン+メガビタミンは病名に関係なく、すべての慢性疾患に効果があります。
P208
リウマチは、糖質過多+タンパク不足が原因です。体はタンパク質をつくっては壊し、つくっては壊しを繰り返して生命を維持しています。新しいタンパク質が十分に供給されないと、使い古しの変形アミノ酸を用いてタンパク質がつくられることになります。すると、体の免疫反応が誤ってそれを非自己(異物)と認識してしまい、自己抗体がつくられてしまいます。自己抗体はリウマチなどの自己免疫疾患の原因となります。
P219
新ATPセット 飲み方の参考例
・鉄:Nowアイアン36mg(キレート鉄)、3錠(夕に3錠)
・ビタミンB:B50コンプレックス、2錠(朝夕に1錠ずつ)
・ビタミンC:C1000、3錠(朝昼夕に1錠ずつ)
・ビタミンE:E400(d-α-トコフェロール含有)、1錠(朝に1錠)
・マグネシウム:100mg、4錠(朝夕に2錠ずつ)
アドオンセット 1日の摂取目安
・ビタミンA:25000IU(※妊婦は10000IUまで)
・ビタミンD:10000IU
・セレン:200mg
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